「もっと深く考えたいのに、気づいたら“目の前のこと”だけで頭がいっぱいになっている」
そんな感覚、ありませんか。
会社員として働く中で、以前はずっとそんな状態でした。
日々のタスクに追われて、気づけば“考えているようで考えていない”状態になっていたんです。
でもある時、「抽象と具体を行き来する力」が身につくと、思考の質が一気に変わることに気づきました。
これは大げさではなく、人生の選択そのものが変わるレベルの話です。
今日は、僕が実際にやってきた「抽象と具体を行き来する思考トレーニング」について、できるだけ噛み砕いて書いてみます。
抽象と具体って、そもそも何なのか
まず、抽象と具体の違いをざっくり言うと、
- 抽象:本質・概念・目的
- 具体:行動・方法・手段
こんなイメージです。
例えば「自由に生きたい」というのは抽象。
「会社に依存しない働き方をつくる」は具体。
どちらが良い悪いではなく、どちらも必要なんですよね。
ただ、多くの人(昔の僕も含めて)は、どちらかに偏りがちです。
- 抽象だけだと、ふわっとして行動につながらない
- 具体だけだと、目の前のタスクに飲み込まれて本質を見失う
この往復ができるようになると、思考が立体的になっていきます。
僕が「抽象⇄具体」の重要性に気づいた瞬間
これは、会社の評価から自由になろうと決めた頃の話です。
僕が抽象と具体の往復の大切さに気づいた背景には、
自分の人生を取り戻したいという思いがありました。
その原点については、
『“自分の人生を取り戻す”と決めた日のこと』でも触れています。
当時の僕は、「もっと自由に働きたい」という抽象的な願いだけを握りしめていました。
でも、じゃあ何をすればいいのか?と考えると、急に手が止まる。
逆に、目の前の仕事を頑張ることだけに集中すると、
「そもそも何のために頑張ってるんだっけ?」と迷子になります。
この往復ができていなかったんです。
そこで、思い切って「抽象→具体→抽象→具体」と行き来する練習を始めました。
すると、思考がスッと整理されて、行動が前に進むようになったんです。
抽象(価値観)と具体(行動)を行き来できるようになると、
“他人の評価”ではなく“自分の価値”で動けるようになります。
その視点の転換については、
『“評価される側”から“価値を生み出す側”へ視点を変える方法』でも書いています。
僕が実際にやっている“行き来の方法”
ここからは、僕が普段やっている方法をそのまま書きます。
難しいことはしていません。
抽象から入る:「そもそも何がしたい?」
まずは、いきなり行動を考えずに、
「そもそも、何を大事にしたいのか」
ここから入ります。
- 自由に働きたい
- 家族との時間を大切にしたい
- 自分の価値観で生きたい
- 思考を言語化する力を伸ばしたい
こういう“願い”や“価値観”は、抽象の領域です。
ここを言語化しないまま動くと、だいたい途中で迷子になります。
具体に落とす:「じゃあ、何をする?」
抽象が出てきたら、次は具体。
- 小さなアウトプットをひとつ残す(例:ブログ、メモ、Xの短文、日記など)
- 興味のある分野の学びをひとつ深める(例:本を1章読む、動画を1本見る)
- 今日の気づきを30秒だけ振り返る(例:1行だけメモする、心に残ったことを言語化する)
ここは「手を動かす」フェーズです。
抽象があるから、具体がブレなくなる。
また抽象に戻る:「この行動は、本当に目的につながってる?」
ここが大事なポイントです。
行動し始めると、どうしても“やること”に意識が向きます。
すると、目的からズレていくことがあります。
だから、定期的に抽象に戻る。
- この方向性で合ってる?
- 本当に大事にしたいものは何だっけ?
- 目的と手段が入れ替わってない?
この確認をするだけで、行動の質が一気に変わります。
抽象と具体を行き来できる人は、人生の軸がブレない
僕が思うに、この往復ができる人は、
- 迷っても戻れる
- 行動が目的に沿っている
- 自分の人生を自分でデザインできる
こういう状態になりやすいです。
逆に、どちらかに偏ると、
- 抽象だけで終わる
- 具体だけで疲弊する
という状態になりやすい。
僕自身、何度もこの“偏り”を経験してきました。
だからこそ、今は意識的に往復するようにしています。
シーン別:抽象⇄具体の往復を実践する3つのタイミング
この力を実際の仕事で使うには、「どのシーンで意識するか」を決めておくと続きやすいです。
①上司への報告・提案のとき
「結論(抽象)→根拠となる具体例→また結論に戻る」という順番で話すと、論点がブレなくなります。
②会議の発言を準備するとき
「この議論の本質は何か(抽象)」を先に考え、「具体的にどうする(具体)」とセットで準備すると発言が刺さります。
③日々の振り返りのとき
「今日うまくいったこと(具体)→その共通点は何か(抽象)→明日の行動に落とす(具体)」という振り返りが最も学習効率が高いです。
最後に:行き来する力は、誰でも鍛えられる
抽象と具体を行き来する力は、特別な才能ではありません。
僕も最初は全然できませんでした。
でも、少しずつ練習していくと、
思考がクリアになって、行動が前に進むようになります。
そして何より、
自分の人生を自分で選んでいる感覚
が強くなる。
これは本当に大きな変化でした。
もし今、何かに迷っていたり、
「もっと深く考えたい」と感じているなら、
ぜひこの“往復”を意識してみてください。
きっと、思考がひらけていく感覚があるはずです。
抽象と具体の往復を”鍛える”日常的な練習
抽象と具体を行き来する力は、意識的に練習することで確実に鍛えられる。最もシンプルな方法は、日常の出来事を「一言で表すとどういうことか?」と問うことだ。職場でのトラブルを「信頼の問題だった」と抽象化したり、逆に「信頼とは何か?」という問いを「毎日少し早く来ること」と具体化したりする。
もう一つの練習法は、本や記事を読んだあとに「これは自分の仕事にどう当てはまるか?」と問うことだ。抽象的な概念を自分の具体的な状況に落とし込む習慣を持つことで、読んだ知識が使える知識に変わっていく。抽象と具体の往復は、思考の解像度を上げる最も実践的なトレーニングだ。
抽象と具体を往復する思考が問題解決力を高める
抽象的な思考と具体的な思考は、どちらか一方が優れているわけではありません。抽象化によって本質を見抜き、具体化によって実行可能な行動に落とし込む——この往復運動こそが、問題解決力の核心だ。抽象だけでは実行に移せず、具体だけでは全体像を見失う。両者を行き来できる人は、複雑な問題に対しても適切な視野を保ちながら前進できます。
抽象化とは「本質を見抜く力」である
抽象化とは、個別の事象から共通する本質を取り出す思考操作だ。「なぜこの問題が起きているのか」「この出来事が示す根本的な原因は何か」という問いが、抽象化の実践だ。この力があると、異なる分野の知識を横断的に応用できるようになります。個別の経験から法則を導き出し、それを新しい状況に適用する——これが抽象的思考力の実用的な価値だ。
具体化とは「行動に変換する力」である
抽象的な概念や戦略を、具体的な行動・数字・スケジュールに落とし込む力が具体化だ。「もっと成長したい」という抽象的な目標は、「毎朝30分読書する」「月に1冊本を読んでまとめる」という具体的な行動に変換されて初めて機能する。抽象→具体の変換が速い人は、計画から実行までのスピードが速く、成果を出しやすい。この二つの思考を意識的に使い分けることが、知的生産性を高める鍵です。
抽象と具体の往復は、一度身につければあらゆる場面で使える思考の武器だ。難しい問題に直面したとき、まず抽象化して本質を捉え、次に具体化して行動に落とし込む——このリズムを習慣にすることで、思考の精度と実行力は同時に高まっていく。
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よくある質問
Q. 抽象と具体を行き来する思考力はなぜ重要ですか?
抽象思考だけでは実行力が弱く、具体思考だけでは応用が利きません。両方を行き来できる人は「原則を理解した上で具体的に行動できる」ため、新しい状況への対応力が高くなります。
Q. 抽象思考力を高めるためにできる練習は?
「なぜ?」を3回繰り返すことが有効です。目の前の事象に「なぜそうなっているのか」を問い続けることで、表面の具体から背後の原則へと思考が深まります。
Q. 具体思考と抽象思考、どちらが仕事で役立ちますか?
状況によります。企画・戦略・問題発見には抽象思考が、実行・説明・指導には具体思考が役立ちます。どちらかに偏らず、状況に応じて使い分けられる柔軟さが最も実践的な強みです。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
それではまた、次の記事でお会いしましょう。






